【ばばばんvol.18】W杯 国の代表

11月20日から12月18日までカタールで行われているW杯。激闘が繰り広げられ、世界中が感動の渦に。

なぜここまで人々の心を魅了するのでしょうか。

29年前、同じドーハの地で日の丸を背負い戦ったラモス氏は日本代表について「過去・現在・未来、いろいろな人たちの思いをつなぎ、日の丸を背負い、国のために戦うことがどれほど名誉か」と述べました。

きっとこの誇り高き覚悟がプレーにあらわれ、真剣勝負の世界がつくられるのではないでしょうか。

国を背負う意味では、国会議員も同じはずです。野田元総理は、「首脳外交は一対一の果し合い」と表現され、わずか数分が日本の国益を左右することを教えてくださいました。何を伝え、何を引き出したいか、相手の国の文化や歴史・思想など踏まえ、どのように交渉していくか戦略を練らなければなりません。

今の日本の外交を見ると、国内の大臣交代の影響で岸田首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)首脳会議に遅参し、ベトナムやラオスなど予定した二国間会談は取り止めになりました。相手国も戦略があったはずで簡単に取り止めていいものではなく、日本のステータスそのものが問われかねない状況です。

 

巨額の補正予算 マッチョとメタボは違う

29日、補正予算が衆議院を通過。29兆円という巨額の資金の8割は国債で賄うというもの。将来へのツケであることを忘れてはなりません。

中身は予備費(5兆円)や基金の積み増し(9兆円)と、不明確な支出が多すぎます。そもそも予算提出前から「発射台は30兆円だ」という声も漏れ伝わっており、各基金の戦略を確認しても、金額のみ返ってくるだけ。今、見栄を張りたい人たちのために、後世にツケを残す結果とならないか…

よりコンパクトに、中身が見えるように、子育てや教育を拡充した予算の組み替えを提出しましたが、否決。

この立場となって思うことは、政治家は、何かと保身がちらつくと、本質を見失いがちになるのではないかということです。

だからこそ、なぜ政治家になったのか、志が一番大事なのだと強く感じています。そこに与党も野党もなく、重鎮も新人もありません。

様々な社会課題と真正面から向き合い、挑み続けられる環境を築き、この国の道を拓かなくてはなりません。真剣勝負で挑み続けます。

2022.12.03 衆議院議員 馬場ゆうき