【ばばばんVol.61】代表選挙START

代表選挙START

9月7日(土)、名古屋に向かう新幹線の中で、ばばばん61号をしたためています。先程、党本部にて立候補届、共同記者会見等を行い、たくさんの方に見守られながら、17日間という最長日程の代表選挙が幕を開けました。これから全国各地で街頭演説会、討論会を行ってまいります。今回、私は代表選挙管理委員として、完全中立の立場から、代表選挙の舞台をつくる側として役割を全うしてまいります。

◆明治157年

 1868年9月8日は、元号が明治になった日。今は令和6年ですが、平成36年、昭和99年、大正133年、江戸421年とも言い表せます。この時間軸で思い出すのは、パナソニック創設者・松下幸之助氏が残した言葉です。「徳川時代に長崎の奉行に命令するとき、速い手段は早馬(飛脚)です。今だったら電話で1分です。したがって、経費は、政治費用は、何百万分の1です。」

 本来であれば、テクノロジーが発達し、政治はもっと効率的に進められるはずです。松下氏は続けます。「国費が膨大に膨れあがっています。戦前と比べると一目瞭然であり、物価は約1000倍、賃金は1300倍であるのに対し、国費だけが13000倍です。」

◆かっこよさではなく等身大

 経済成長や賃金といった暮らしの質の向上と共に適切に国費が上がればいいですが、国費のみが上がり続けては、国の構造に無理が生じるのは当たり前です。

 もうすぐ国会議員となり3年が経ちますが、究極の違和感は、「聞こえはかっこいいが国益?」と疑問を覚える政策が多すぎる点です。防衛費2倍は、予算だけは執行されるも増税時期は明言しない。GX20兆円は、政府の目標設定が曖昧すぎて買い手が見つからず、債権を発行しても日銀とGPIFが半分保有する形。子ども予算3.6兆円も、現役世代の負担が増える仕組み。

 おかしいのは行政官僚さんも気付いています。国会で議論しても、細かな政策の手法の説明はあれど、どこを目指すのか、国益を何と定義した政策なのかと聞けば、「いや…」と上を確認するように、答えに詰まります。行き過ぎた官邸主導。一部の政治家のかっこよさを意識した「数字だけ誇張した政策」は国を歪ませます。国を背負う霞が関プライドに火をともし行政府と立法府が国益を見据えた真剣勝負の先に政策を練り上げたいです。

 当然、信頼関係を築くのは、一朝一夕にできません。だからこそ、日々のコミュニケーションが一期一会の勝負です。新たな夜明けは、聞こえのいいパフォーマンスではなく、地味な等身大の世界から始まると信じます。本質を捉える政治を目指し、私はその先頭に立ちます。

2024.9.8 衆議院議員 馬場雄基