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【ばばばんVol.54】メガソーラー

メガソーラ好きですか?

 「頼む!!」

 と、不安や怒りの声が多く寄せられました。故郷にとって大切にしていた山が突如として、はげ山になっていく。その理由がメガソーラーの開発です。

 地球沸騰時代に自然エネルギーを活用するソーラー発電が、悪者のように見えてくることは良いことではありません。

◆そちらに聞いてください。

 まず、どんな制度に基づいているかの確認が必要です。市「景観条例や法的拘束力はないがガイダンスを作成」、県「開発許可をする立場」、環境省「環境アセス(影響評価)」、林野庁「森林法、林地開発許可」、国交省「景観法」、経産省「発電事業者への監督」などとなります。

 しかし、本問題の件について各省庁に伺えば、「現行の法令にのっとり対応している」と言います。確かに、林野庁は「山の端の開発は認めていないが、山の輪郭を残せば開発できる法体系になっている」との回答でした。うーーーーん、と考えていると、「私たちよりも、あちらの担当に聞いた方がいい」と言われ、何度もたらい回しに・・・

◆好きか嫌いかではなく

どう向き合うか

 一度問題が起きてしまうと、

「もうやめてくれ!」と強い

反感意識が高まってしまいます。実際、自治体も「ノーモアメガソーラー宣言」を出しました。

 しかし、一方でGXの達成も必要です。各種民間企業も、巨額なマネーが動いているからこそ、好きか嫌いかではなく、どう適切に向き合い、経営していくか、粘り強くルールをつくることが大切です。

◆附帯決議で動かす

 先日、環境委の理事として、温暖化対策の法律の附帯決議を取りまとめました。「景観破壊」に対する文言を、立法府の意志として法律に刻みました。

◆4省庁合同チームで取上げを

 これを受けて、メガソーラー開発に関する、経産・環境・国交・林野の4省庁の合同チームにて、「景観破壊」を取上げるよう約束いただきました。

 「私たちはやってます」と言って匙を投げ、他の部署や役所任せにするのではなく、基礎自治体の言い分や、広域自治体の立場、各省庁の目線をすり合わせ、相手を慮り、それぞれの立場で120%の力を出せる環境をつくりたい。未来のために今が正念場です。

2024/6/1 衆議院議員 馬場雄基

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