◆プロセスも中身も全く納得できない。
確かに、聞こえがいいことではありません。
ですが、おかしいことにははっきりと意志を示す必要があるのではないでしょうか。
昭和の手法と批判の声もありますが、私は、防衛費増額の財源確保法案に満身の怒りを込めて反対したい。
端的に、理由を3つ述べます。
①財源確保とは名ばかり
今後5年間の防衛費の増額分は、17.1兆円と巨額です。それを賄うための法案ですが、明記されているのは、そのうちのたったの3.4兆円です。
充分に確保できるか机上の空論であり、見積もりが甘く、今後の更なる負担が出てくる可能性を否定できません。さらに、子ども若者予算はじめ他の予算はすべて先送り。これらを実現する際には、さらに更なる負担が求められることになります。
②将来への責任ではなくツケ
2月の予算委員会で、私も岸田総理に、同じテーマで論戦しました。その時のパネルです。
復興特別所得税を、事実上の防衛費に転用するということですが、約束反故も甚だしく、加えて将来世代の新たな負担を、こんな簡単に今生きる我々が判断していいのか、私は嫌です。
やるなら堂々と、復興特別所得税のスキームを使わずに、「防衛増税」と名付けて別に行うべきです。
③今、増税ありきなのか。
最後に、国民が物価高に苦しみ、それでも歯を食いしばって、未来への希望の光を探している中で、増税ありき・増税額まで決めて一方的に突き進む、政府の方針は到底容認できるものではありません。
たしかに、防衛体制の見直しは必須です。ですが、この無責任な体制は、何をしたいのか魂すら感じられません。胸を張り、説明し、納得できる、純粋な政策競争を実践していきたい、そのために全力を尽くします。