【ばばばんvol.34】まったなしの食と農

「うるせー!」

59市町村キャラバンでは、様々な声を頂きます。

ヴィーーーーン!!農道の脇に生えた草を刈る音に我慢ならなかったのでしょう。

でも、少し落ち着いて考えてほしいのです。

私たちは農道を自由に通っているかもしれません。それは地元の農家さんが管理しているおかげです。感謝の気持ちを忘れて自分の事だけを考えたら、社会が変な方向に曲がってしまうのではないでしょうか。

食と農。人が生きていくうえで欠かすことのできない分野ですが、離農・後継者不足・耕作放棄地などあらゆる面で課題は山積しています。

私は、「たべる」「とどく」「つくる」の3点から挑みたい。

 

(1)たべる 農薬・オーガニック給食議連

日本の農薬は規制が緩く、世界では使用が認められていないものが、日本では認められています。「みどりの食料システム戦略」にて、2050年までに農薬の適正化を定めましたが・・・。遅すぎます。適切な農薬の使用に留まらず、農作物の形や大きさが多少変わっても販売できる体制を整備すべきではないでしょうか。国会で取り組むオーガニック給食議連としても、挑んで参ります。

 

(2)とどく 価格・物流・みんなの冷蔵庫

流通です。食べ物が適正な価格で届かなくては、農家の経営は成り立ちません。お米・小麦・生乳も含め、コストに見合った適正価格と、産地から消費地までの物流を整えなくてはなりません。トラックドライバーの労働環境が変わる2024年問題は農政の課題でもあります。

また、経済的に苦しく、今日の食べ物に困る方もいます。子ども食堂の普及はあっても、そこに交ざれない子どもや、若者も大人もいます。困っている人が、人目を気にせず、食料品や日用品を取りに行ける仕組み「みんなの冷蔵庫(コミュニティフリッジ)」を地域で整える必要があります。

 

(3)つくる プランはやりきる!

2013年、当時の安倍内閣は「農林水産業・地域の活力創造プラン」にて、今後10年間で農業・農村全体の所得倍増を打ち立て、「日本再興戦略」では生産コストの4割削減を掲げました。

そして、今、10年。・・・???

むしろ悪化していませんか。数字のトリックばかりで真正面から応えないならば、むしろ私にやらせてほしい。できたことは喜びを、できなかったことは悔しさを共有しましょう。国家の基本戦略なら尚更です。

私は、「つむぎ合う社会」を、皆さまと一緒に、正々堂々と、実践で勝負して築いていきたい。