福島空港直行便就航1周年記念 台湾
15日から17日、訪台して参りました。初日は午後から最終日は午前までという短時間ですが、政・学・財など合わせて14のミーティングを組みました。
私としては、福島を代表する国会議員として、東日本大震災の際に迅速かつ多大な支援を送ってくれた台湾へ感謝をお伝えしたかったのとともに、福島空港の直行便の就航1周年記念を経て理解が加速的に進みつつある今、改めて関係性を深める狙いがありました。
この度の訪台で肌で感じた驚きを3点にまとめます。
①日本と似た空気「兄弟/家族」というお声がけ。
台湾に着き驚いたのは、コンビニの数が多く、セブンイレブンやファミリーマートは人口比率でいうと日本以上に展開しています。歴史的経緯から、どんな言葉でお話すべきか迷いもありましたが、お会いするほとんどの方から、「家族!」「兄弟!」と日本を呼んでくれたことに、歴史を超えた有難さを覚えました。
東日本大震災時は、人口2300万人の台湾で250億円もの義援金を送っていただきました。誰かが命令したわけでもなく、自然発生的に募金活動が行われたといいます。外交が困難な時も含めて今日まで日本と台湾を繋いでくれた全ての方に厚く御礼を申し上げます。
②日本の政治に強い関心を持っている。
海上保安庁の台湾海峡の通過を評価する声がある一方、ミサイル発射情報の扱い方など、台湾の意図も考慮してほしいという懸念もいただきました。また、中国の脅威は増しながらも、大切であり重要な国に変わりないことを確認しています。アジアの平和を構築するには、あらゆるチャネルを作り続けていかなくてはなりません。
また、日本の野党へ厳しいメッセージも。台湾が政権交代した際の教訓をご教示いただきました。「本気で生まれ変わるのだ!」と、自己満足ではなく、国民が真剣に受け止めることができるかが分かれ道です。
③民主主義を誇りにしている。
「民主主義」という言葉が多くでました。台湾の民主主義とは「動けば変わる、自分の力が社会の役に立つと信じることができる力」だと感じました。一方、日本は18歳意識調査で「自分の行動で国や社会を変えられる」と答える若者は著しく低く、その意味で機能不全です。「日本はスピードが遅い!」と何度も指摘され、意思決定プロセスの弱さや脆さに当事者として恥ずかしくなりました。
他にも、福島の復興を生かした防災協力やエフレイを含めた技術協力などのお話、台湾と日本の民間企業のコラボ、音楽やスポーツを含めた文化交流など、多角的に意見交換をしました。素直な気持ちで、真に国を憂い、世界を憂い、自由と平和と、それぞれの繁栄の道を考え、自分にできることに全力を尽くして参ります。
2025.1.19 衆議院議員 馬場 雄基