どんなに長くても14/48

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
衆議院議員となり14ヶ月が過ぎました。
昨年は、「整」の一年にしたいと始まりましたが、
振り返れば、「整」とは程遠く、政治の壁の特殊さ(国会の矛盾や、大臣が変わる度に振り出しに戻る感、SNSや報道で極端な意見に寄せられていく怖さ、自分の力だけではどうにもならない)にぶつかり、口内炎がない日の方が珍しく、あえて一文字にするなら「口」と答えたいくらいです、、
ただ一つ、この一年で確信をもてたことは、
政治には社会を変えられる力があり、
日本はその機能を持っているということです。
だからこそ、この社会はまだまだ良くなれると信じることができました。
問題は、単純にその機能が適切に稼働しているのかということです。
正々堂々、真正面から行えば、変えられることも、
どこか見えないところで、あるいは小手先や裏技的手法で動かすことで、社会を歪めてやいないかと、私は素直に感じました。
例えば、マイナンバーカード。
そのこと自体に否定はありません。
ただ、問題なのは、2020年からマイナポイント事業が始まり、ポイントもらえるから作ってくださいと行政による一大セールが行われたかと思いきや、昨年になって、いきなりマイナンバーカードの普及率で地方交付税交付金を算出するとか、紙の保険証は廃止しますとか、説明のつかない混沌とした展開になっていることです。
本当にこの国に必要なら、ポイントで国民を釣るのではなく、適切に説明し納得を得られる方法がいいのではないでしょうか。
国の責任とはなんなのだろうかと恥ずかしさや悔しさも感じました。
マイナポイントの事業費はタダではなく、2兆円かかりました。
公立小中学校の給食費を無償化にするのにかかる費用は約4300億円。
私だったら、ポイントに税金を使うのではなく、しっかり説明責任を果たして、カードの普及を促進し、同じお金があるならば給食費を4年間無償にしたかった、、、
今、日本は失わなくて済む国力を、政治自らの覚悟の欠如によって失い続けています。
金融も経済も気候危機対策も復興も、自分を伸ばすのではなく他を蔑むような手段の行使も含めて、例をあげればきりがないほど実感しました。
私が国会質問で未来の話をした時には、他の議員から「そんなの先の話だ」と嘲笑われました。
未来をつくるのは今の若者や子どもたちです。
昔は未来を考えずとも、高度経済成長で経済は発展してきたかもしれませんが、今は違う。
国難です。
にもかかわらず、覚悟なき対応の連続をして、あとはよろしくといような、すべての責任を押しつけられる状態は、本当に国を滅ぼします。
本来はこの社会を導かなくてはならないはずの国会が、単なる石とレッドカーペットだけのハコモノとなってしまうのであれば、未来にバトンを渡そうとしても受け取ってくれる人がいるとは思えません。
だから、正々堂々、
真正面からやり抜きたいのです。
笑われても結構。
でも、議論として全力でぶつかろうじゃないですか。
成功の要諦は成功するまで続けるところにありますが、今の状態では実践をさせてもらえないので、成功や失敗を言う以前に経験を積むことすらできません。
これが本当の意味で、国家の危機ではないのでしょうか。
見誤りたくないのは、
誰かの悪口をいうとかのレベルではなく、
政党とか与党・野党とかのレベルではなく、
国家の危機だからこそ、
日本という国家の品格を高めていける
政治環境の整備が肝心だということです。
為すべきことに集中して、
為すべきことを為し続けて参ります。
来年は、「○(En)」の一年にします。
より多くの方と出逢い(ご縁)、
一緒に社会をよくするために語り合い(環)、
みんなで実践して、現場がよくなり、笑い合える(宴)ように、
真正面から挑んで参ります。
2023年 馬場ゆうき