質疑,農林水産大臣
「馬場ちゃん、聞いてくれ!」
地元活動中に、強いお声を頂戴したのが、農業の「地域計画」に対する不安でした。正直、私自身勉強不足でしたが、たくさんの農家の方から一から勉強させていただき、その声を束にして、願いを込めて2月27日の予算委員会にて坂本農水大臣に質疑いたしました。
この地域計画策定とは、皆さまが住む地域にある農地を将来、「誰がどう耕作するのか」といった担い手や耕作地の未来を見通すために各自治体毎につくるものです。しかし、これが課題山積…国の方針が明確ではなく、現場は混乱。自治体や農家の負担や不安が増しています。
地域計画策定の問題点は大きく三つでした。一点目は計画の練度。計画達成の本気度に地域差が生まれていたことです。二点目は計画の範囲。一つの地域計画をつくるのに、経営体が7つのところもあれば、2000を超える地域もあります。それを同じ地域計画というには、あまりにも無理があります。三点目はメリット。担い手として手を挙げた人はどんな便益があるのか不透明であったことです。地方分権と地方丸投げではまったく話が違います。私は国で方針を示し、地域の実情に合わせ柔軟に対応できるよう制度を整えることが大事だと思っています。
ある役場の資料には、「地域計画は国の制度であり、随時、制度内容の変更が予想されます」と皮肉を込めて書かれているものもありました。
今回、大臣から、少なくとも担い手となった人が政策的支援を受ける時にさらなる条件が課されることがないようにという答弁を引き出せたことは、今後の助けになると思います。
他にも、有機農業や林業について取り上げました。政策とは「俺がやったんだ」というものではなく、私たちの手で、勝ち得ていく実感を持てるもの
なのだと信じています。どんな分野も皆さまと共に考え、方針を見定め、全力で実現に向けて挑み続け