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【ばばばんVol.56】未来を拓く働き方

未来を拓く働き方

先日、IBM富士会議に参加しました。官民学政など多様な背景を持つ方々が一同に集い、今回は【日本の働き方】をテーマに議論しました。

 多様性と秩序。個々人のダイバーシティと、組織としてのアイデンティティ。

 昔は組織絶対主義とも言われますが、むしろ明治維新や戦後復興など何がなんでもやり遂げなくては生きていけない緊張感から、まずは組織で生きることを徹底し、その中から個人を見出すことを是としていた時代にすぎないような気もいたします。その時代を越えて今を享受し、個人の中から組織を見出す価値観へと移ってきたのだと私は思います。

 個人と組織。どちらを優先すべきかという尽きない悩みの中で、目的達成のために無理やり答えを出そうとした結果、組織論を優先した必殺技・長時間労働を日本は覚えてしまい、それを前提とした産業構造が出来上がってしまいました。

 一例は、運送業などインフラを整える業界で顕著にみられます。働き方改革を進めれば、走行距離など含めて産業構造がガラリと変わる、その覚悟を持たなくてはなりません。

それを民間任せにすればいいという意見もありますが、そこには人の暮らしがあるわけで、後はよろしくでは済まないはずです。対策は、速度規制の緩和でしたが、逃げ道にすぎず、本質的な改革ではありません。

 一方で、経営者側にたてば、好きこそものの上手なれで、どんどんやりたい!という気持ちもわかりますし、命と未来を預かり、付託を受けた政治家という身は公人として休みという概念は不要という考え方も至極当然で、一人の当事者として理解します。

 ただ、個人の世界観を、組織に持ち込んではならず、組織は目的目標を正確に持ち、最小のコストで最大の効果を生み出さなくてはなりません。

 昔は、労使の関係がお金で単純に繋がっていた世界観が、今は、両者の価値観で繋がらなくては持続性がないということです。お互いに価値の言語化に努めなくては上手くいきません。

 結論として、

①個人も組織も幸せに働けるよう、其々の目標を明確化し、秩序を作ること

②働き方改革は、導入して終わりではなく、産業構造の転換までがワンセットであること

がこれからの社会に必要な視点ではないでしょうか。一つひとつの実践を丁寧に行って参ります。刺激ある時間を、ありがとうございました。

2024.6.30 衆議院議員 馬場雄基

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