【ばばばんVol.53】ダブル+もう一本!

ダブル+もう一本!

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 野球の言葉で、1日の内に同じ球場で2試合行うことを指しますが、国会用語でも「1日に2回質疑を行うこと」として使われています。本来は珍しいはずですが、今国会で3回目と有難い限りです。

 5月10日(金)に、財務金融委員会と環境委員会、15日(水)に経済産業委員会で質疑に立ちました。

◆環境「温暖化対策

 地球沸騰ともいわれる異常事態。

一方、日本の温室効果ガス排出量は、2013年を境に毎年右肩下がり。

 ・・・。ほんと??みなさん実感ありますか?毎年こんなにきれいに下がるものでしょうか。数字の正確性を問いましたが、環境省の答弁では疑問が残りました。

 加えて、将来を担う若者が意見参画できるよう、単に意見を聞く会を設けるのではなく、政策立案の主体として挑戦できる環境整備を依頼し、大臣から「全力を尽くす」と答弁をいただきました。実行に向けて私も動きます!

◆財務金融「企業価値担保の光と影」

 会社が融資を受ける際は、不動産担保や経営者保証が必要ですが、事業承継など自分ではない誰かが経営者となるとこれらを一気に背負うのは荷が重いです。そこで、事業の成長可能性を審査し、担保設定できる法案が提出されました。趣旨は賛同しますが、事業と人は一体であり、担保実行された際の労働環境の在り方は確認が必須です。元銀行員として同僚に聞いても、実務レベルの現実的な問題が多く、大臣に明確な対策を求めました。

◆経済産業「GXにすべてをかける」

 GXは全体で10年間150兆円の投資(政府投資20兆円、民間投資130兆円)という天文学的数字が政府方針です。補助金を出すことが目的ではなく、市場が形成されることに価値があります。大事なのは民間投資が動いているかですが、民間投資の定義が曖昧で、いまだ数字が取れていません。また、世界各国の政策目標は2030年を軸に中期的に動向を精査しているのに対し、日本は2040年とピンぼけしています。各国が国産比率、素材調達率などを明確に示している中で日本はなし。これではリスクを負って民間がついてくることは難しいです。グローバル市場で日本が渡り歩くためにも戦略の練磨の必要性を大臣と議論しました。納得感のある税の使い方をこれからも追究していきたい。

2024.5.19 衆議院議員 馬場雄基