再生と変化の年 きのとみ
2025年、未だに能登は復旧もままならない中、極寒の地で災害関連死が止まりません。先の国会で与野党の議論の上、新たに計上した1000億円を適宜適切に政策に反映させ、自治体の支援が届くようにスピードを上げた対応を目指します。
改めて、皆さまの平穏を心からお祈り申し上げます。
本年は、令和7年、平成37年、昭和100年、大正114年、明治158年です。
国会では、昭和100年式典の議論も進んでおり、私も平成生まれだからこそ、昭和を知りたいという思いで議員連盟の一人として取り組みます。
今、まさに日本政治が世界の模範となるかの勝負の年を迎えます。その3つの点を確認します。
◆1つ目、5人に1人が75歳以上
世界で最も早く超高齢社会に突入します。他国も注目している日本の政治が問われます。福祉を充実させるには経済力が必要です。最新技術の推進を始め、人財を育む教育政策を柱としながら、予防医療・健康・文化といったシニア層が「生涯青春」を感じられる社会を築き上げて参ります。
◆2つ目、第二次世界大戦の敗戦から80年
ウクライナやイスラエルにおける紛争が終わりません。加えて、巨大化する中国圧力、核武装化する北朝鮮など、私たちが住む北東アジア地域もきな臭さが増しています。昨年、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が、ノーベル平和賞を受賞しました。 田中煕巳さん(92)が、「人類が核兵器で自滅することのないように」と訴えたことを、今一度噛みしめたい。世界で唯一の被爆国である日本が、「戦争は政治の失敗」ということを肝に銘じ、世界を平穏に導く旗手となるための具体的な行動を起こしていかなくてはなりません。
◆3つ目、人口減と選挙のあり方
実は、本年は、普通選挙法制定から100年が経ちます。当時は、満25歳以上の男子に選挙権が与えられるも、女性は対象外。今では考えられないですよね。
時代と共に制度は変わります。人口減や都市化過疎化の問題は益々深刻化し、デジタルが当たり前となった今、民主主義のかたちも変えなくてはなりません。日本という国の発展を願う中で、「一票の格差」とは何なのかを問い直し、新たな選挙制度の構築を目指していきたいと思います。
他にも、福沢諭吉生誕190年、三島由紀夫生誕100年、日韓国交正常化60年、野茂英雄のドジャース移籍から30年、松岡修造のウィンブルドン8強選出から30年、京都議定書の締結から20年など、節目が多き2025年。巳年なだけに、よりよい巳来(みらい)に向かって、全力を尽くします。
2025.1.1 衆議院議員