予算再修正
2025年度予算再修正案が31日に成立する見通しとなりました。成立すれば、29年ぶりの衆議院での当初予算の修正に加え、憲政史上初の参議院での予算再修正となります。修正に修正を繰り返している混沌とした状況に、常に情報を更新しながらバタバタした毎日を過ごしています。
■修正ポイント
では、何を再修正したのか。医療費の患者負担に月ごとの上限を設ける高額療養費制度です。この上限を引き上げる当初の案を全面凍結するに至りました。(予算105億円)命に関わる問題だからこそ、慎重に議論すべきと、手を尽くして議論してきたことが実となり、安堵しています。
■使われた財源は私たちの提案から
今国会は、財源論はほとんど注目されていませんが、何か新しいことを提案する際には、必ず財源が必要です。先に修正された「103万の壁」も「高校授業料無償化」も、財源が必要です。修正に使用されたのは、私たちが具体的に提案してきたコロナワクチン基金からの返納や予備費の削減等でした。要するに、政府は予算成立のために国民民主や維新との協議を優先し、そのために必要な財源は私たちの提案を採用するという構図になったのです。なんとも表現しがたい屈辱を得ました。
でも、待ってください!!!!!
私たちがなぜ血眼になって、3.8兆もの大きな財源を捻出したのか。それは、物価高で暮らしが厳しい今、優先すべきは【ガソリン軽油引き下げ(トリガー条項の発動)】だろうと、他にも、中小企業の社会保険料の負担軽減、介護士や保育士の処遇改善、学校給食の無償化等を提示し、実現することが悲願でした。そのために、日夜予算と向き合い続け、無駄な財源を削り、国民の生活のための財源にすることを提案したのです。しまいには、25日、石破総理は予算が成立していないのに、予算成立後、速やかに物価高に関する追加予算を検討すると公明党代表と会談し確認しています。明らかに矛盾しています。国の予算とは、そんなに軽いのでしょうか。
メディアになりやすいキャッチーなものに流される政治ではなく、本当に暮らしのためになる本質的な未来志向の政治に、日本は変わらなきゃいけない。
■総理への追及の違和感
石破総理の商品券配布問題で追及する自民党の方がいますが、大事なのは原因究明や再発防止等の組織の改善であり、誰かを攻撃することではありません。国家の体系を見失わず、為すべきことを為し、新たな文化を私たちの手でつくることに集中すべきです。
■時代が変わる時が来た
現行憲法下で初のことが行われようとしています。それだけ今、日本政治は限界を迎えているということです。新たな夜明けを待つのではなく、私はつくりにいきます。
2025.3.30 衆議院議員 馬場 雄基