どんなに長くても13/48

衆議院議員としての任期(解散なしで4年)も13ヶ月/48ヶ月が経ちました。
(・Д・)?!と思うことばかりの1ヶ月。
誰のための予算であり、何のための補正なのでしょうか。
29兆円という、大きな補正予算が衆議院で通過しましたが、8割は国債であり将来へのツケです。大きければすごいというものではありません。マッチョとメタボは違います。
そもそも、これまで組まれてきた予算は適切だったのでしょうか。
政府の一つである財務省でさえ、予算執行調査で指摘し警笛を鳴らしています。
例えば、これまでガソリン価格を抑えるために、累計3兆円超の予算をつけてきたガソリン補助金。このお金は家計にではなく、事業者へと渡されました。
しかし、関東財務局の調査にて、「補助金全額分が抑制されている」と回答した事業者はわずか45.2%にすぎません。理由は「近隣店舗の市況を見て判断したため」が最も多く、「自社の利益(赤字補塡など)に充てたため」との回答もありました。
(・Д・)
物価高対策として掲げた政策は、適切にガソリン価格には反映されていないということです…
家計に直接届ける方法としては、ガソリン税の暫定税率25.1円の課税を一時停止し、いわゆる減税を通してお財布をあたためることもできます。その際の税収減は一年間で1兆5700億円。この場合、補助金より適切なのではないでしょうか。
同じことを繰り返したくはないのですが、
今回の補正予算で、電気代と都市ガス料金の負担軽減のため、それぞれ2兆4870億円、6203億円と多くのお金が計上されています。負担軽減には賛同しますが、こちらも内容は事業者支援。示し合わせたかのように、東北電力が32%の値上げを経産省へ要求。北陸45%、沖縄39%、四国28%と続々の値上げ要求ラッシュ状態。
(・Д・)
ガソリンと同じように「自社の利益に充てた」とならないよう、注視しなくてはならないでしょう。
税金のトリクルダウン的発想から脱却しなくてはなりません。
また、先日行われた総務委員会では、半導体戦略において日本が海外に遅れてしまった理由について、政府が「戦略と投資規模が足りなかった」と反省を述べました。ではどうするのかと質問をしても「必要に応じて都度予算の確保をします」と規模のことのみ…中身について確認しても、同じ言葉が返ってくるだけ。。。
(・Д・)
戦略なき投資に、活路はありません。
今回の補正予算は、29兆円と規模ばかりが取り上げられますが、実際の中身の半分は予備費(5兆円)と基金の積み増し(9兆円)です。とても吟味した内容とは思えません。そもそも予算提出前から「発射台は30兆円だ」という声も漏れ伝わっており、各基金の戦略を確認しても、金額のみ返ってくるだけ。今、見栄を張りたい人たちのために、後世にツケを残す結果とならないか、、、。
よりコンパクトな予算へ組み替え、中身が見えるように、子育てや教育を拡充した予算の組み替えを共同提出しましたが、残念ながら否決されました。
この立場となって思うことは、
政治家は、何かと保身がちらつくと、本質を見失いがちになるのではないかということです。そして一度見失えば、どんどんズレた方向へ引っ張られてしまう。
だからこそ、
なぜ政治家になったのか、
何を為し得たいのか、
何を実践していくのか、
志が一番大事なのだと強く感じています。
そこに与党も野党もなく、重鎮も新人もありません。
様々な社会課題と真正面から向き合い、挑み続けられる環境を国会に築き、この国の道を拓かなくてはなりません。
真剣勝負。
国会が本気の挑戦者が集う空間となるように、やるべき課題が多すぎるからこそ、一つひとつを丁寧に歩み続けます。
2022.12.1 衆議院議員 馬場ゆうき